S2-2
ヒト組織を利用したビジネスの将来と課題−バイオベンチャーキャピタルの立
場から−
具嶋 弘
(バイオフロンティア パートナーズ)
先端技術の医療への応用は欧米で先行して進んできたが、ウイルスベクターを用いた遺伝子治療は副作用
の発現で凍結されたり、再生治療においてはビジネスモデルの欠陥からか皮膚分野のバイオベンチャーが相
次いで倒産するなど、生命科学ビジネスの将来には大きな壁が立ちふさがっているかのようにみえる。しか
しながら、欧米でもこの分野における積極的な活動が停止したわけではなく、わが国においても大学発の再
生医療ベンチャーが次々と誕生し始めている。
ここではバイオベンチャーキャピタルの立場から、医療・社会的ニーズ、生命倫理、知的財産権、規制動
向、バイオベンチャーの必要性、内外の関連ベンチャー動向、等の話題を提供してその将来性と課題を討議
したい。