ご挨拶

　このたび日本組織培養学会第 88回大会を、広仁会館 (広島市南区霞　広島大学霞キャンパス内) において、平 成 27 年 5 月 26 日 (火)、27 日 (水) の2日間の日程て開催する運びとなりました。

　第 88 回大会では「臨床のための細胞培養」をテーマとし、歯科の事例が中心となると思いますが、再生医療など視野に入れた培養技術などにつきまして臨床や医療という観点から今後どのような展開が期待されるか、あるいはどのような人材が必要とされるかなどにつきましてディスカッションしていただければと思っています。本大会では、臨床と細胞培養という観点から特別講演、シンポジウム、細胞培養指導者講習会を行いたいと思っておりますし、また、奨励賞対象演題、一般講演（口演発表・ポスター発表）も予定させて頂いております。

　現在の歯科医療では、虫歯に罹患すると、歯には自己修復能が無いために虫歯の部分を削って、金属あるいは樹脂を詰めるという置換医療が行われています。しかしながら、将来、歯科医療でも再生医療が必要となる時代が来ると確信し、広島大学歯学部では、2008年より本学会の細胞培養実習を正課として取り入れさせて頂いております。このような背景から、研究色だけでなく人材育成という教育という観点からも本学会を楽しんでいただければと思います。

　 現在鋭意準備中ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

二川 浩樹　(日本組織培養学会 第88回大会会長)　　　
広島大学